2020-01-01から1年間の記事一覧
熊野古道、紀伊路、通り峠の近くに 美しい棚田の風景が広がります。 丸山千枚田です。 「一枚足りないと思ったら笠の下にかくれていた」といわれるほどに 小さな田が幾重にもかさなり合っており、その数なんと約1340枚ほどということです。 https://www.kank…
【熊野詣】シリーズ、花の窟神社についての記事を書くにあたり、 公式HPを見ていたところ、気になる記載がありました。 創建にまつわる以下の文章です。 「花窟神社は古来社殿なく、石巌壁立高さ45米。 南に面し其の正面に壇を作り、玉垣で周う拝所を設く。 …
花の窟神社から熊野本宮大社に向かう途中… 海岸を行く42号線沿いに、ウミガミに会える道の駅があります。 その名も「紀宝町ウミガミ公園」! お土産ブースや喫茶ブースもあるので 寄り道にぴったりです。 www.google.comyより 館内にはウミガメたちの泳ぐ…
熊野参詣道のメインルート紀伊路・中辺路を行くと、 最初にたどり着くのが熊野本宮大社です。 明治までは、現在「大斎原」と呼ばれる3つの川の交わる中州に建ちましたが、 現在はその500mほど先の高台に鎮座します。 近くには、和歌山県世界遺産センタ…
私が熊野を訪れた日も雨模様でした。 熊野川も写真の通り、水かさの多い状態…。 伊勢に住んでみてわかったことは、 紀伊半島は本当に雨が多いです! 特にこの熊野周辺は雨が多く、台風の時などは伊勢以上に雨が多く降ります。 その土地事情を関東民は知らな…
熊野本宮大社から500メートルほどのところに 「大斎原(おおゆのはら)」という場所があります。 ここは元々本宮大社があった場所で、 現在も神聖な場所として遺されています。 大斎原の入口には日本一と言われる大鳥居が! ちょうど刈られる直前の稲穂の…
真夏の雨の日の熊野参拝は続いて 熊野速玉大社へ。 この頃には雨も上がりましたが、曇天。 「空青し、山青し、海青し、日はかがやかに…」と 佐藤春夫は詠ったと熊野速玉大社のHPでいっていますが…。 曇天。 熊野三山のひとつである熊野速玉神社は、 神倉山の…
昨日までの記事では、 熊野詣について文献等のデータベースから学んでご紹介してきましたが、 本日からはいよいよ「実際に行ってみた編」です! 私が熊野を訪れたのは昨年の8月23日。 (まだ伊勢河崎でお店をしていた頃です) 当時の私の煮詰まった気持ち…
内宮界隈、おはらい町を歩いていて 長~い塀と立派な門の建物に気付かれる方は多いと思います。 「これ何かな?」と思いつつも、 入口は閉まっていますし、特に目立った看板もないですし 「お寺か何かかな?」くらいの感想で通り過ぎてしまう方がほとんどだ…
戦国期、一時は衰退しかけた熊野詣をまた盛んにさせた立役者が御師で、 実は伊勢神宮の御師とタッグを組んでいたのでは? というお話をしましたが、御師(&先達)以外にも 熊野隆盛を支えた立場の人たちがいます。 それが、熊野比丘尼です。 熊野比丘尼とは…
数日前、当ブログ記事 【熊野詣】③伊勢路と紀伊路 - 伊勢河崎ときどき古民家 でも触れましたが、 近世(江戸時代頃)には、伊勢の御師と熊野の御師は共闘状態にあったのでは? と勝手に推測しております。 私的に考える根拠としては 伊勢路(伊勢神宮出発)…
熊野へ参るには紀路と伊勢路のどれ近し どれ遠し広大慈悲の道なれば紀路も伊勢路も遠からず と平安末期、後白河上皇の勅撰集の中でも謡われたように、 古くから紀伊路と並んで参拝道とされていた伊勢路。 江戸時代から、お伊勢参りの後に伊勢路を通って熊野…
12世紀から13世紀にかけて 先達をつとめた熊野修験の山伏たちは 皇族・貴人の熊野詣に際し、参詣者の守護祈願のために 熊野古道沿いに在する神社急速に組織しました。 それが「九十九王子」と呼ばれる王子社です。 (↑熊野古道紀伊路 | 和歌山県観光情報より…
昨日、一昨日とさらっと説明に組み込んでしまいましたが、 熊野詣のルートには、大きく2つ 伊勢神宮界隈からのルートである伊勢路と 京都・大阪方面からのルートである紀伊路があります。 伊勢路はその名の通り、伊勢の国(三重県)を通るコースで 紀伊路は…
平安後期に上皇の熊野参拝が盛んになったことが、 「蟻の熊野詣」と言われる熊野ブームの火付け役となった… というお話を昨日しました。 熊野への参拝ルートには紀伊路と伊勢路の二つがありました。 いずれも難路ですが、より険しい紀伊路がメインルートとさ…
ブログタイトルの河崎、そして伊勢国とは少々離れますが、 伊勢信仰とも実は因縁の深い「熊野詣」。 その熊野詣について見ていこう!という今日から新シリーズです。 まずは… 「熊野詣」ってそもそも何? というところから始めましょう! 「熊野詣」を調べる…
さて、伊勢のお取り寄せを色々と探してみておりますが、 皆様、お好みや気になるものはりましたか? 今日は実は河崎に本店のある伊勢銘菓のお店を二軒ご案内です! どちらもお土産としても人気があるので ご存知の方も多いのでは? まず1軒目は「絲印煎餅」…
ここ数日は伊勢のオススメの美味しいモノを お取り寄せできるかな~?と調査し、 その結果をお知らせするようなカタチになっております。 さて、今日は 私が伊勢河崎で営んでおりました「いと志や」のカフェで 「塩ようかんセット」として、ほうじ茶(昨日ご…
伊勢入り出来ずに、 伊勢の味が恋しい日々…。 その中でも最も恋しいもののひとつが「伊勢茶」です。 河崎の「濱田園」さんは神宮にもお茶を納入している茶園で 私のお店「いと志やの奥座敷JOY*CAFE」でも ほうじ茶をつかわせていただいていました。 東京(…
伊勢うどんは好みが分かれるところだと思いますが、 私は好きです。 伊勢や福岡のやわらかいうどんから、吉田や武蔵野のバリカタ系うどんまで 何でも美味しくいただけるのは、節操なしの東京生まれ故でしょうか?(笑) 伊勢での私の常用食が、みなみ製麺さ…
毎日暑い日が続きますね…。暑さ、コロナ、台風と、気の休まらない日々… ほっと一息つきたいものですよね。 というわけで、義両親に御中元代わりに ほっとできる伊勢の味を送ってみました♪ 以前、当ブログでも紹介しました 「お福アイスマック」です。 【ご当…
はい。 まだまだ「禁殺生」の謎は追っていきたいと思っていますので こうして時折、【謎】シリーズを登板させますので よろしくおつきあいいただければ…と思います。 今日は、先日辿り付いたこちらのサイトを拝読して 思いついたことを勝手に想像→推理したい…
大きな常夜灯(↓地図の富樫公園)を経て (常夜灯を奉納した富樫文治さんに因むのかと?) 古市街道を進むと、急坂に出会います。 下りなので爽快ですが(ブレーキかけないと怖いくらいですが) 上りだと壮絶です。 この常夜灯から、坂の下の惣門跡までを 「…
さぁ、いよいよ古市街道の旅もラストスパートです!!! 桜木地蔵から古市街道に戻ると、 目の前にお寿司屋サンのある場所に出ます。 そこが古市街道です。 そのまま内宮方面に進みました。 しばらく進むと、常夜灯が見えてきます。 ただの常夜灯ではありま…
古市街道を資料館と県道が交わる地点で 県道沿いに右手に進み、 また若干街道の方向に入った辺りに ここ桜木地蔵があります。 正直、やや迷いました。 県道入って少し行きますと大きな「桜木地蔵」の看板があり、 「地図で見るともう少し先のようだけど?」 …
自転車で行く古市参道の旅もここでようやく中間点です。 まさに「街道」という住宅街を行く道と 鳥羽と松阪を結ぶ県道37号線の交わるところにあり、 一気に視界が開けます。 広い駐車場もありますので、 疲れた足腰を伸ばす休憩タイムにももってこいです。…
長峯神社の少し先… 路地を右折したところにあるのが 「麻吉」です。 参宮客をもてなし、隆盛を極めた古市で 現在唯一その佇まいを残し、 現在も旅館として営業しています。 、『古市街並図』(天明2(1782)年)や 十返舎一九の『東海道中膝栗毛』(文化3…
間の山の坂を上り、ほっとしたところで見え来るのが ここ、長峰神社です。 古市の芸妓さんも通ったといわれる産土の神社です。 それもそのはず…御祭神は芸の神様・踊り上手のアマノウズメ命です。 アマノウズメは別名を「於須女」(おすめ)ということから、…
さぁ、いよいよ出発です! 昨日も書きましたが、小田の橋からは上り坂です。 まずは急坂が現れ、その後もテニスコートの辺りまでは ゆるやかながらも上りが続きます。 街道沿いには、っ現代風の住宅に混ざって古民家もまだまだ残っています。 造りは河崎の古…
昨年、桜の咲き始めた頃、 かねてよりやってみたかった 「古市街道自転車走破」をいたしました。 古市は、伊勢参宮の面影を残す町で、 最盛期の天明(1781 - 1789年)頃には 妓楼70軒、遊女1000人、浄瑠璃小屋も数軒、というにぎやかさで 「伊勢参り 大神宮…