伊勢河崎ときどき古民家

伊勢と河崎の町と神社と古民家と好きなものに囲まれた日々のコラムです

2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

【古市街道】 自転車走破の道程⑧ ~ついにゴール!牛谷坂~

大きな常夜灯(↓地図の富樫公園)を経て (常夜灯を奉納した富樫文治さんに因むのかと?) 古市街道を進むと、急坂に出会います。 下りなので爽快ですが(ブレーキかけないと怖いくらいですが) 上りだと壮絶です。 この常夜灯から、坂の下の惣門跡までを 「…

【古市街道】 自転車走破の道程⑦ ~両宮常夜灯・富樫文治さんって誰だろう?~

さぁ、いよいよ古市街道の旅もラストスパートです!!! 桜木地蔵から古市街道に戻ると、 目の前にお寿司屋サンのある場所に出ます。 そこが古市街道です。 そのまま内宮方面に進みました。 しばらく進むと、常夜灯が見えてきます。 ただの常夜灯ではありま…

【古市街道】 自転車走破の道程⑥ ~桜木地蔵~

古市街道を資料館と県道が交わる地点で 県道沿いに右手に進み、 また若干街道の方向に入った辺りに ここ桜木地蔵があります。 正直、やや迷いました。 県道入って少し行きますと大きな「桜木地蔵」の看板があり、 「地図で見るともう少し先のようだけど?」 …

【古市街道】 自転車走破の道程⑤ ~古市参道街道資料館~

自転車で行く古市参道の旅もここでようやく中間点です。 まさに「街道」という住宅街を行く道と 鳥羽と松阪を結ぶ県道37号線の交わるところにあり、 一気に視界が開けます。 広い駐車場もありますので、 疲れた足腰を伸ばす休憩タイムにももってこいです。…

【古市街道】 自転車走破の道程④ ~麻吉旅館~

長峯神社の少し先… 路地を右折したところにあるのが 「麻吉」です。 参宮客をもてなし、隆盛を極めた古市で 現在唯一その佇まいを残し、 現在も旅館として営業しています。 、『古市街並図』(天明2(1782)年)や 十返舎一九の『東海道中膝栗毛』(文化3…

【古市街道】 自転車走破の道程③ ~長峰神社~

間の山の坂を上り、ほっとしたところで見え来るのが ここ、長峰神社です。 古市の芸妓さんも通ったといわれる産土の神社です。 それもそのはず…御祭神は芸の神様・踊り上手のアマノウズメ命です。 アマノウズメは別名を「於須女」(おすめ)ということから、…

【古市街道】 自転車走破の道程② ~小田の橋→油屋跡~

さぁ、いよいよ出発です! 昨日も書きましたが、小田の橋からは上り坂です。 まずは急坂が現れ、その後もテニスコートの辺りまでは ゆるやかながらも上りが続きます。 街道沿いには、っ現代風の住宅に混ざって古民家もまだまだ残っています。 造りは河崎の古…

【古市街道】 自転車走破の道程① ~はじめに~

昨年、桜の咲き始めた頃、 かねてよりやってみたかった 「古市街道自転車走破」をいたしました。 古市は、伊勢参宮の面影を残す町で、 最盛期の天明(1781 - 1789年)頃には 妓楼70軒、遊女1000人、浄瑠璃小屋も数軒、というにぎやかさで 「伊勢参り 大神宮…

【伊勢の味をお取り寄せ】 伊勢かまぼこ若松屋さん 伊勢ひりょうず

河崎に本店のある「若松屋」さん。 外宮参道やおはらい町の食べ歩きが出来る店舗も人気ですが、 なんと、本店ではかまぼこ作り体験も出来ます!(要予約) 外宮参道店前の顔抜き看板にも「河崎」の文字。 糸印煎餅の播田屋サンといい、 河崎には実は伊勢の名…

【禁殺生石の謎】 享保甲辰の謎はまだまだ解けない…

今回のシリーズも長くなりました。 「禁殺生」の石柱というとってもニッチでコアなテーマでしたが、 いかがでsたでしょうか? 未だ「享保年間になぜ多く建てられたのか」という 明確な理由は解き明かされていません。 多分、この時期に寺社統制のための政策…

【禁殺生石の謎】 和歌の浦について追記

昨日の記事中で、和歌(の)浦について述べましたが、 資料がありましたので、追記です。 和歌浦は奈良・平安期には貴族にも愛された名勝で、 特に聖武天皇は即位後に和歌の浦に行幸した際にその景観に感動し、 この地の風致を守るため守戸を置き、 玉津嶋と…

【禁殺生石の謎】 特別保護神社ってどういう意味かという個人的考察

昨日の記事で、ついに 「禁殺生」石の立つ神社は 紀州藩に「特別保護神社」と認定されていた神社ではないか という私なりのアンサーが導き出されました。 では、「特別保護神社」とは何を保護したのでしょうか? それは、神社そのものは勿論のこと 境内の鎮…

【禁殺生石の謎】 ついに紐解かれる「禁殺生」社の意味!?

享保甲辰と刻まれた「禁殺生」の石柱を数多く目にし、 「これは何だろう?」と単純に疑問を抱き調べてきております、 【禁殺生石】シリーズ。 ついに、その意味がわかったかもしれません! (*本日の写真は google mapより拝借しています) その謎を解く鍵…

【禁殺生石の謎】 これまでのまとめ

「禁殺生」の石碑という、 めちゃくちゃマニアックなことを探求していっておりますが(笑)、 少々謎が細い糸で部分部分繋がって来た感じがします。 紀州藩が領土内の寺社に複数の「禁殺生」の石碑を立てている。 「禁殺生」石は、田丸・松阪城下の神社に多…

【禁殺生石の謎】 李梅渓の「父母状」とは?

数日前、 【禁殺生石の謎】 初代紀州藩主の禁殺生 - 伊勢河崎ときどき古民家 で触れましたが、 紀州藩最古と確認がとれている禁殺生の石碑は、 初代藩主頼宣が立てたもので、李梅渓の手蹟によるものです。 「李梅渓は元和3年(1617)に李真栄の子として紀州…

【禁殺生石の謎】 お寺の石碑は大きい説

お寺に見られる「禁殺生」の石碑ですが、 伊勢国側にもありました。 鈴鹿市の悟真寺です。 こちらは、 「1582年本能寺の変後、堺に居た徳川家康は 伊賀越えで鈴鹿白子に逃れ来て、 ここから船で常滑へ渡り岡崎へと逃れたといわれている。 この白子で悟真…

【禁殺生石の謎】 田殿丹生神社の石碑

和歌山エリア、有田川の流れる場所にもう一社、 由来不明の「禁殺生」の石碑を見つけました。 巨大サイズです。 無量光寺のものと似た大きさでしょうか。 ここは、田殿丹生神社。 その名の通り、水銀と関係が深い神社です。 御祭神は、丹生都比売神と大名草…

【禁殺生石の謎】 初代紀州藩主の禁殺生

和歌山城下に、吉宗が紀州藩主だった頃に建てた 岡山の時鐘堂という鐘楼があります。 藩政時代にわたって時刻および非常事態を城下に知らせていた施設で、 明治維新後も1921年(大正10年)3月末まで時報として鳴らされていたと言います。 鐘楼は2階建ての堂…

【禁殺生石の謎】 和歌山城下の巨大禁殺生石!

紀州藩目線で禁殺生石について何かないものか… (このご時世ですので)ひたすらネットで調べ物をしていましたら… こんなの見つけちゃいました!!! 巨大禁殺生石! 和歌山城の近く、 無量光寺という、首だけの大仏さんで有名なお寺にありました。 左右に同…

【禁殺生石の謎】 紀州徳川家

紀州藩は、徳川家康の10男・頼宣から始まります。 6代将軍吉宗と14代将軍家茂を輩出したことでも有名ですね。 その家系図は以下のようになります。 ↑の宗直の代に「禁殺生」の石が寺社に奉納されています。 宗直は吉宗が将軍となり江戸城に入った享保元…

【禁殺生石の謎】 尾前神社のケース(津市)

マニアックなネタでお送りしております【禁殺生石の謎】シリーズ。 今日は、伊勢を離れて津に建ちます尾前神社さんに着目してみたいと思います。 私はまだ参拝出来ていないので、 今日は調べた情報のみになりますので 御寛恕くださいませ。 近鉄名古屋線・千…

【禁殺生石の謎】 皇大神宮摂社以外の寺社の石について

皇大神宮(内宮)の摂社以外にも、 「禁殺生」の石柱が紀州藩から送られている寺社があります。 そのポイントになるのは ①場所 ②送られた年 です。 場所については、田丸城下エリアと松阪城下エリアにほぼ限られていて、 年度についても甲辰とそれ以外で分け…

【禁殺生石の謎】 形状のはなし。

紀州藩が享保甲辰(享保9年)に設置したという この「禁殺生」の石柱には、一定のスタイルがあります。 まず、田丸城下の摂社に置かれたものに関しては、 ほぼ境内の入口に置かれています。 向かって左手が多いです。 (↓写真;園相神社入口) 江戸期に記さ…

【禁殺生石の謎】 神宮125社との関連?

禁殺生石については 未だ詳らかにされていないことが多いのですが、 紀州藩によって置かれたことは間違いがありません。 『勢国見聞集』に奉納された寺社が列挙されているのですが、 今日は125社にフォーカスしてみたいと思います。 園相神社入口 125…

【禁殺生石の謎】 この石なんなんだ?

125社や伊勢界隈の神社を巡っていて 何度も出くわし、 当ブログ内でも「何だこれは?」と 何度もスポットを当ててきました、 「禁殺生」の石柱。 そもそも、石碑なのか? 石柱と呼んでいいのか? 一体何のために置かれているのか? ずっと気になっており…

【ご当地アイス】 お福アイスマック

伊勢の御土産と言えば、赤福! 他にも、二軒茶屋餅、太閤出世餅、へんばもち… などなど 伊勢は餅街道とも呼ばれ、 お餅スイーツのメッカであります! そして、お餅といえば…あんこ! 今日はあんこのアイスをご紹介です。 その名も「お福アイス マック」 銘菓…

【伊勢の神社】 御厨神社 (松阪市本町)

便宜上タイトルが「伊勢の寺社」となってますが、 大きく「伊勢の国の寺社」ということで… 今日ご紹介するのは、松阪にあります御厨神社です。 松阪城の城下町、 松阪商人の家や本居宣長生家などの並ぶ界隈のそばに建ち、 大きな鳥居と広い境内が印象的な神…

【伊勢の神社・番外編】 そもそも天岩戸って何なのさ問題 【伊勢にご縁の神様・番外編】

昨日、志摩にあります「天の岩戸」をご案内しました。 そこでも触れました通り、伊勢界隈だけでも3つの「天の岩戸」が存在していまして、 更に全国では、有名なところだけでも以下のように林立しています。 滋賀県米原市弥高 - 平野神社京都府福知山市大江…

【足を延ばして志摩】 天の岩戸(恵利原の水穴)

内宮を流れる五十鈴川の源流、 神路山の水を集める神路ダムのほど近く… 神路山の逢坂峠のふもとに「天の岩戸」があります。 初めて私が訪れたのは10数年前…。 志摩から伊勢に車で向かう道すがらに偶然見つけました。 案内板も少なく、早朝、森がまだうっそ…

【足を延ばして志摩】 TASO BEACH HOUSEで贅沢な時間を!

いよいよ夏真っ盛り!ビーチに行きたいけど、なかなか難しいなぁ…と 関東に戻っている身としては、恨めしく思う夏なのですが、 三重の皆様、こちらはいかがでしょう? TASO BEACH HOUSE さん。 ビーチに建つコレーラーハウスを貸切できるコテージです♪ 去年…