7月の豪雨と伊勢~1974年 七夕豪雨と伊勢河崎
熊本を中心に襲い掛かった令和2年7月豪雨。
河川の氾濫を伴い、甚大な被害となりましたね。
被災された皆様に心から御見舞い申し上げます。
7月に入り、梅雨明け前は梅雨前線との絡みで大雨になりやすい、
というような説明をニュースで幾度か耳にしました。
ここ数年、その大雨の被害が大きいのは
地球温暖化によりる海水温上昇も関係しているようです、
ですが今から50年近く前にも、七夕の日に大きな豪災害がありました。
ちびまるこちゃんにも登場する「七夕豪雨」です。
私はまだ生まれる前でしたが、その名は何度も聞いたことがあるほどの大水害というイメージです。
ですがこの七夕豪雨、実は伊勢河崎の街にも大きな係わりがあったのです。
河崎に越して、最初に気になったのは河辺故の、大雨や台風での災害です。
ハザードマップを見たり、街の皆さんに聞き込みをさせてもらって、
色々と独自にリサーチしてました。
その時に、この七夕豪雨による災害の話を聞き及びました。
この大雨で河崎を流れる勢田川が氾濫しました。
河崎の護岸整備が成されるきっかけとなったのが、
この七夕豪雨の被害によるものだというのです。
河川工事のために、沢山の町家が壊されました。
この護岸整備が
昔の名残を残した勢田川や河崎の町並みが近代化せざるを得ない
ターニングポイントだったのではないかと思います。
ですが、人あっての街です。
悲しいですが、仕方がないことなんですよね。
それまで歴史の授業や漫画の中の世界の出来事だった七夕豪雨が
突然身近に感じられるようになりました。
https://www.youtube.com/watch?v=DHTryNGnY-M
↑七夕豪雨の様子とその後の町家の解体が収められた貴重な映像です。
河崎在住の著名なNさんの映像です。
何度見ても町家が壊される場面が胸が痛みます。。。
ですが、街=人です。
いかに住むか、ということを考えなければならない時代なのだと思います。
日本中の氾濫しそうな川を護岸整備することは出来ませんよね。
ですから、自分自身で我が身を守る行動をしなければなりません。
自分がどこに住むか?
その土地の地盤は?
街のつくりは?
どこに水が貯まりやすい?
もしもの時はどこにどうやって逃げる?
伊勢も雨が多い地域です。
元々田んぼや湿地だった場所に今は住宅が立ち並んでいます。
伊勢に越される方は物件選びの際には、その点も念頭に置いた方が良いかな、と思います。
…ところで。
七夕の伝説にはいくつかパターンがありますが、
彦星が瓜を割って大洪水…という伝説もありますよね。
旧暦七夕なので8月の台風等を示唆してるとは思いますが、
現在の7月へのアラートとも…と
ちょっと思ってしまいました。
(余談;織姫伝説と、羽衣を隠された天女伝説が
混同している説もあるようですね。
羽衣を隠された天女=トヨウケヒメという説もあるので
ちょっと色々妄想しちゃいますね。)