【伊勢の神事】 初穂曳~外宮・陸曳~
伊勢、そして日本の神道の神事で最も大事なお祀り…
それは神嘗祭だと思います。
キリスト教などの収穫祭にあたり、
一年の豊穣を神に感謝するお祀りですよね。
実は伊勢には神嘗祭に先立ってもうひとつ大事なお祭りがあるのです。
何だかご存知ですか?
そう、それが今日のテーマの初穂曳(はつほひき)です。
初穂…その年の初めての稲穂を神様に奉納する神事です。
毎年10月15日に外宮へ
10月16日に内宮に曳き車で納められます。
外宮は陸路を運びこみますので
「陸(おか)曳」とも呼ばれます。
残念ながら今年は「自粛」とのことで、関係者のみで行なわれるそうです。
去年の様子をどうぞご覧ください。
この初穂曳が近くなりますと、境内に幡上げられ、
外宮はいつもよりも活気のある雰囲気になります。
去年の10月15日は晴天でしたので、眩しく幡が翻っていました。
この幡は、外宮の神領民のそれぞれの町の名が掲げられていています。
↑スタート地点です。
外宮の参道と垂直に交わる道を初穂は曳かれていくのですが、
スタートはその道と今社の間になります。
陸曳の奉曳車は3つに分けられています。
一番車は、かわいい幼稚園児たちと元気な若者・皇學館大學の学生さんたちが曳きます。
奉曳車もそれぞれ異なるのですが、一番車は爽やかな感じです。
車を曳く足を止め、道の途中で木やり歌が歌われ、
二本出ている縄を縒り合わせる動作をするのですが
木やり歌も掛け声も爽やかです。
二番車は外宮神領の町の大人たちが曳きます。
そう、外宮に立てられた旗の町町の皆様です。
木遣りの皆様も熟練で、掛け声もかっこいい!!!
それぞれの町の半被が色とりどりで、デザインも色々です。
ちなみにこの写真のポジション↓個人的にイチオシです。
唯一古民家を背景に撮れる、「萬金丹」前です。
↑もちろん河崎の皆様も。旭通の方々みたいです。
いと志やにも半被があったので、この季節はカフェに飾っていたのですが、
自分も参加したかった~!!!
二番車は、奉曳車も違います!
大きい!!!
たっぷりの初穂が乗せられていますね。
↓そして、三番車です。
三番車は、一日神領民の皆様です。
全国から応募可能です。
そして、この一日神領民の皆様が一番人数が多いです!!!
お揃いの白い装束とあいまって、なかなかの迫力!
もちろん伊勢の神領民がボランティアで色々御手伝いをしています。
↑車には米俵!!これは全国からの奉納米なのかな???
さて、奉曳車は、北御門から神宮境内へと入ります。
二番車の様子を見てみましょう。
境内に入りますと、縄を高く掲げて曳きます。
そして縄は丁寧に巻き取られます。
そして、車の上から初穂を下ろします。
…けっこうな高さですね。
そして、下ろされた初穂を曳き手の皆さんが手に手に、
トヨウケヒメ様の待つ正殿へと運び込まれるのです。
以上、写真をメインにざっくりと解説してみました。
明日は内宮の初穂曳をご案内しますね。
この行事は是非生で見ていただきたいな、と思います。
一日神領民で参加というのもオススメですよ^^
↓ご参考までに…