【河崎お店紹介】旅館・星出館さん
私が星出館さんと出会ったのは、本屋さんで旅雑誌を広げた時でした。
たまたま手に取ったその雑誌のたまたま開いたそのページに星出館さんがいて
雷に打たれたくらいの勢いで恋に落ち
「ここに絶対に行きたい!!」と思ったのでした。
その後、伊勢河崎にご縁をいただいて物件を視察に行くこととなり、
同行してくれる友人に「どうしても泊まりたい宿がある!」と我儘を言って
憧れの星出館さんに泊まらせていただく運びとなりました。
そして、憧れの星出館さんとの対面!!!
この看板からして、何て素敵なのでしょう!!!
そもそもお名前がいいですよねぁ(うっとり)。
その後、河崎にご縁をいただいて住み着くことになり、
幾度となくこの看板の前を通りましたが、
いつもいつもドキドキと高揚した気持ちになったものです。
この地に建ったのが大正初期頃と聞いています。
館内は、ほぼ当時のまま。
下手な現代風のリノベーションはなく、ガチな古民家を体験できる
とても貴重な宿です。
その様子を今日は写真メインでお届けします。
だって、、、言葉にし難い佇まいなんですよ。
1階の玄関を入り、正面は自由にくつろげる応接間。
更に奥の方に向かうと家族風呂。
そのお風呂へ向かう廊下が↑の写真です。
中庭がまた風情たっぷり。
湯冷ましにベンチに座ってお庭を眺めるのは最高です。
そして中庭の一角にあるのが、水銀窟。
水銀窟、御存知ですか?
土の中に入れられた甕に反響する水音を楽しむ風雅な仕掛けです。
私、大好きなんです!いつか自宅に造りたいくらいに。
この透明な調べを聞く為に竹筒が添えられていて、何回も何回も水を落としたくなります。
そして中庭から見上げると、星出館さんのトレードマークとも言える赤い橋が見えます。
この橋は2つの建物をつなぐために架かっていまして、通ることも出来ます。
橋の上からの写真です。
この感じ、たまりませんよね。
そろそろお気付きかと思いますが、そうです、星出館さん、とても広いんです!!!
中庭を囲み、橋で2つの建物をつなぎ…その様相は「古民家迷路」と名付けたいくらい。
最初に一周案内をしてもらえますが、館内ツアーと言っても過言ではないでしょう。
そしてその館内の至るところに萌えポイントが!!!
例えば、この格子。
宿泊したお部屋の格子がこちらでした。
この美しさに心拍数が高まり、一日中萌え萌えしてました(笑)
そしてこのガラス。
今はもう見ることの少なくなった貴重なガラスたちと出会えて
窓フェチでガラスフェチの私は、ひたすら窓やガラスを愛でていました。
こちらは1階の応接室のガラス戸。
このガラスも美しいのですが、枠もまた優美です。
他にも階段にお星様がいたり、
洗面台がレトロだったり、
廊下の板目も美しかったり、
萌えポイントがありすぎなので、
あとは是非お泊りいただいて捜してみてくださいませ!
星出館さんにいると、
よくぞ本当に残ってくれたなぁと、感謝と感激に包まれます。
残すためにどれだけ頑張って来られたことかと
その御尽力を思うと…想像もつかないレベルです。
この2年後、たまたまとある町歩き勉強会で星出さんの御主人とご一緒になり、
とある歴史的古民家をお喋りしながら見て廻る僥倖を得たのですが、
星出さんの古民家愛をとても感じました。
そして、ものすごく詳しい!造りからリペアすべきところを見抜く眼力。
お話しててとても勉強になり、その博識ぶりに頭が下がりっぱなしでした。
この歴史的にも価値の高い星出館さんが、いついつまでも河崎に残り続けますように。。。
星出さんは河崎の、いや伊勢の、いやいや日本の誇りです!!!
保っていく大変さや、国の耐震強度の法律面などもあるとは思いますが、
皆で大事に大事に護っていくべき建物のひとつだと思います。
星出館さんを守ることは、日本の文化を守ることです。
コロナが去った後、お伊勢参りの際には是非星出館さんへ☆
(余談ですが、星出さんの屋根は「反り」型ですね)