伊勢河崎ときどき古民家

伊勢と河崎の町と神社と古民家と好きなものに囲まれた日々のコラムです

【河崎お店紹介】つたやさん & 伊勢うどんの歴史

伊勢市駅前の観光案内所で「河崎でごはん」と相談すると真っ先に
「つたや!」と言われるそうです。

 

つたやさんは河崎マダムも御用達の老舗のうどん屋さん。

名物は勿論、伊勢うどんです。

お家で作る伊勢うどんのように具沢山でメニューも色々なのがつたやさん流。

 

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こちらは、具沢山のかやくうどん。

初めて食べた時の感想は…

 

「なんだこりゃ!?
麺が違う!柔らかいだけじゃない、ふわふわもっちり!
たまり醤油が違う!優しくて美味しい!」


観光客向けのお店の伊勢うどんとはひと味もふた味も違うんです!

ご店主(二代目)にお話を伺ったところ、
なんと、特製お出汁のたまりを釜で5時間かけて作ってるとのこと!
しかも、釜を見せていただけました。

 

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おくどさん!」と驚いて口に出したら
火の番をされてたおかみさんから「そうそう。ご飯炊くおくどさん」とのお声。


調理場はお出汁の香りに包まれた幸せ空間。


お出汁も煮干しは3種類、鰹節も2種類使っているそうです。
なんてこった!
出汁(たまり醤油)も飲み干さないとバチがあたりそうな手間とこだわり!

 

そして、うどんも自家製。
製麺機が奥にあるのも見せていただきました。

 

伊勢うどんは、他のうどんよりも寝かす時間がながく、
捏ねて寝かして1時間だそう。←他のうどんは15分の工程。
うどんも手間と時間が沢山かかってるんですね

 

伊勢うどんの発祥は、300年前。
三河から三河味噌が河崎を通って運ばれ
たまりが手に入るようになったのが起源とのこと。

そう、たまりありきのあのうどんなんですね。
たまりで美味しくいただくために、柔らかく生まれたのです。

 

うどん発祥自体は800年前で、大陸から博多に入ってきたそうです。
そういえば、博多のうどんも柔らかい!
そうご主人に言うと、
「そうだよ。全国で一番柔らかいのが伊勢うどんで次が博多。
タモリさんがうちで食べた時にも、「柔らかいうどんで育ったから食べやすい」と話してた。」
とのこと。
ちなみに、「饂飩」は中国語だそうですよ。

 

というわけで、よく言われる
伊勢うどんは、お伊勢参りの旅人の胃に優しいから柔らかい」というのはガセだそうです。
そもそも、製麺機がない時代に旅人に出すほどの麺を手間隙かけて作れたとは思えない!と、ご亭主。


めちゃくちゃ勉強になりました。

ありがとうございます。

 

 

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ファースト伊勢うどんは、内宮界隈でなく、つたやさんで食べて欲しい!
伊勢でも自家製のたまりのお店はもうあまりないそうですよ。(本当につたやさんくらいしか。)

 

ちなみにつたやさんは昭和20年戦後すぐに初代が創業したそうです。
二代目はうどんと生きて70年、おかみさんも50年になるそうです。
三代目にも勿論継承されてます

 

余談ですが、初伊勢うどんをつたやさんで食べた友人は
すっかり伊勢うどん好きになったそうで
東京でも「伊勢うどん食べたい~」と時折つぶやいてます♪

 

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もう一つ余談。
実は地元民一番人気はラーメン(中華そば)!
「河崎に行くとつたやでラーメン」という津在住の某社長さんも。

個人的には、ふわとろの親子丼もオススメです。

*つたやさんは日曜日定休ですので御注意を。
 営業時間は11時~17時です。